らてショコラ

15/20
前へ
/35ページ
次へ
 ぎゅっと鞄を抱きしめる。 「多分そうじゃないか?わざわざご苦労だよな。食べるか?」 「いらない」  即答した俺に、井上は困ったように笑いながらコーヒーを置いた。 「これッ」  抱きしめてた鞄から、ラッピングされたチョコレートを出し、目の前に置く。  あの山を見て一瞬迷ったが、今日の目的は、コレを渡す事。渡さなかったら、絶対後悔する。 「‥真明から?」 「‥‥他に誰から?」 「いや、ありがとう」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

774人が本棚に入れています
本棚に追加