明けるのは何か。

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  今、その扉を開いたら何か光がありますか?   暗闇しかないのであれば、私は開きたくない。   けれど、道はそれだけではなくて……。   その扉の向こうに何があるか、なんて考えないで、突き進むこともできる。   そう、いつもしない方に向かうのだって勇気がいるけれども、 どちらにせよ、貴方が選ぶことだから、何もかも。   必ずしも、その先にあるものを受け入れなければならないわけじゃない。   ただ、知る機会が訪れていて、 今、そこにあるというのに知ろうとしないことは決してしてはいけない。   だけど、それを包み隠す様に 現れたものに自らを委ねてはならない。   委ねてしまえば、全て忘れて楽になれるかもしれないが、 それでも事実は事実であり、 いつまでも、事実でありつづける。   目を反らしても、抗えない。   なら、貴方はどうする?   逃げる道など初めからないのだから、目の前にある道を貴方の信じる道を貴方が考える前に感じた道を進めばいいのだ。   いつになれば明けるのかわからない道だとしても、進んでいくのが大切だから。   進んでいこう。
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