第2章

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家に着くまでの間、無言。 食事中、無言。(母さん達にかなり怪しまれた) そして、おじいちゃんは風呂へ。 「……どー…しよ…」 いつ怒られるかびくびくしてたのに、おじいちゃんは怒るどころかこちらを見もしなかった。 でも少しも嬉しくない、それどころか… そんなに悪いことだったのだろうか、僕は無意識だったからあまり自覚はないんだけど。 もう、話してくれないのだろうか。前のように。 どうしよう、どうしよう、どうすればいい? 僕はいつもどうしてた? 悪いことをしたときどうしていたんだ? お父さんが怒って、お母さんが怒って、僕が…? ……僕は、ただそれを黙って聞いていて…「もういい」「わかったなら部屋にいけ」まで、ただじっと… そういえば、二人とも一方的に怒っておわりだったなあ… まあ僕が悪いから反論することもないけど、何一つ僕のことを聞こうとしなかったし。 それは僕にとって普通だったし、ただひたすらに時間が過ぎるのを待ってた。 まあ別にあの二人はどうだっていいんだけど。 しかしマズイ。こんなとき、どうすればいいんだ? こういう相談はおじいちゃんに頼りきりだったから、まったくもって八方塞がりだ。 母さんに聞いたら「ほっときなさい、直るわよそのうち。」とか無責任な解答を寄越すに決まってるし、おばあちゃんは未知数だ、が何と言ってもあの母さんの母なんだ。 同じ解答かもしれない、いや…可能性は高い。 ああ、もう 「…どうすれば、いいんだよ…」 おじいちゃん…
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