DIVE

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街に朝が来る。 ケイスはその光をビルのミラーガラスを通して浴び、頼みもしないマリアからのモーニングコールで目を覚ます。 そして飛び込んでいくのだ。 この汚れきった、 その割には美しく朝の陽光を反射する世界へ。 明日も、明後日も、永遠に。彼はそれが当然だと信じていた。それを望んでもいた。 だが、当の世界はそれを許さない。 世界は変化を望む。 故に沈黙を許さない。 そして、彼女も変化を望んだ。
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