1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
彼女と喋りながら歩いていたら、すぐに彼女の家についた。
「かーくん適当に座ってて~。コーヒーでも入れてくるな。」
『うん。』
僕はソファーに腰掛けた。
座ったとき視界に入ってきたカレンダーをじっと見た。
今日の日付のところに赤い丸印があった。
記念日なら記念日と書く彼女だけに何の日なのか、すごく気になった。
「かーくん入れてきたよー。」
『あぁ、ありがとう。なぁ…のんちゃん、今日って何の日やっけ?』
「えっ…今日はかーくんとのんの記念日やん。」
『違う。……あれ。』
そう言いながら僕はカレンダーを指差した。
彼女は急に黙り込んだ。
「のんちゃん?」
『あはは。前の彼氏の誕生日やわ。のんらの記念日に誕生日とかな。なんかの嫌がらせかってな。』
そう彼女は笑って答えてくれた。
なんか…いややな。
彼女の口からは前の彼氏の名前とか、もう聞きたないわ。
…自分できいたくせにな。
彼女は前の彼氏と3年も付き合ってた。
それに比べて、僕なんかまだ2ヶ月しか付き合ってない。
まだまだ僕のしらん彼女がいっぱいいるはず。
そうやけど…僕は彼女を好きっていう気持ちは誰にも負けへん。
でも、彼女はほんまに僕だけを見てくれてるんやろか?
最初のコメントを投稿しよう!