2ヶ月記念

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  彼女と喋りながら歩いていたら、すぐに彼女の家についた。 「かーくん適当に座ってて~。コーヒーでも入れてくるな。」 『うん。』 僕はソファーに腰掛けた。 座ったとき視界に入ってきたカレンダーをじっと見た。 今日の日付のところに赤い丸印があった。 記念日なら記念日と書く彼女だけに何の日なのか、すごく気になった。 「かーくん入れてきたよー。」 『あぁ、ありがとう。なぁ…のんちゃん、今日って何の日やっけ?』 「えっ…今日はかーくんとのんの記念日やん。」 『違う。……あれ。』 そう言いながら僕はカレンダーを指差した。 彼女は急に黙り込んだ。 「のんちゃん?」 『あはは。前の彼氏の誕生日やわ。のんらの記念日に誕生日とかな。なんかの嫌がらせかってな。』 そう彼女は笑って答えてくれた。 なんか…いややな。 彼女の口からは前の彼氏の名前とか、もう聞きたないわ。 …自分できいたくせにな。 彼女は前の彼氏と3年も付き合ってた。 それに比べて、僕なんかまだ2ヶ月しか付き合ってない。 まだまだ僕のしらん彼女がいっぱいいるはず。 そうやけど…僕は彼女を好きっていう気持ちは誰にも負けへん。 でも、彼女はほんまに僕だけを見てくれてるんやろか?  
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