2ヶ月記念

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  少し疑惑がうまれてしまった。 だから、あることを彼女にきいてみる。 「なぁ、のんちゃん?」 『何?』 「のんちゃんはほんまに俺のこと好き?」 『えっ…そんなん好きに決まってるやん。』 彼女はそう言ってくれた……でもなんとなくぎこちなかった。 「嘘…つかんでもええよ。ほんまはまだ前の彼氏のこと忘れきれてないんやろ?」 『それは…。』 「いいよ。のんちゃんがほんまに俺だけを見てくれるまで待つから。それまで…会わんとこか。」 『かーくん…ごめんな。』 「毎月、記念日にはあの場所で待ってるから。のんちゃんが俺と向き合おうって思えるようになったら来てな。」 『かーくん…記念日じゃなくても会いたいって思ったら、かーくんに手紙書いてもいい?』 「うん。いいよ。ほんじゃ俺、帰るな。またな、のんちゃん。」 彼女の家を出るとき涙がいっぱいで溢れそうになった。 でも僕自身が決めたことやから我慢した。 彼女と僕の心に赤い糸を結んで彼女にこの気持ちが伝わるように、心の中でずっと祈っていた。 彼女がちゃんと僕と向き合ってくれますように…と。  
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