【ロボット三原則】

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ハ「で…  何故リンには三原則が  組み込まれてないのか  って話になる訳だけど」 大学に提出された ハル達のレポートには A・Iの成長に三原則が障害 になるのでは無いか? という記述部分があった 当たり前の事だが 元々機械に“欲望”は無い プログラムに 《情報の収集》 《解析・分類・応用》 をインプットする事で 初めて“知識欲”が 生まれるのでは無いか? だが、もしユーザーが 自分に《不都合な情報》の 収集を否定した場合 三原則の中にある 《人間の命令》を遂行する ために機械はA・Iの成長を 止めてしまうのではないの だろうか? 他にも三原則に抵触する 問題点はいくつかある ※中略※ それならばいっそ三原則を 外してしまい 《経験と応用》という形で 成長させて行く方法ならば どうだろうか という内容でレポートは 締め括られていた それを読んだ教授は 国家の研究機関であるラボ からの客員教授だった その後に 彼の推薦を受けて入所した ハル達に与えられた初仕事 のテーマが 《A・Iの成長に三原則は 必要不可欠か?》 というものなのに 三原則の組み込まれて いない大型は危険だからと 国から許可が下りない 従って 貸与される予定の機体は 愛玩動物型になる筈で それでは研究の方向性に 支障をきたす そんな経緯があり 再三再四の許可申請の末 やっと許可が下りた
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