【ロボット三原則】

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ト「なんで?  リンは危険なんかじゃ  ないよ」 ハ「うん  “リン”は、ね(笑」 チタン合金骨格とシリコン 素材で作られるロボットは 軽くて頑丈な為 用途が広い汎用機の中には 特にパワーアップされた者 が多く存在する そういった観点から三原則 が無いものは危険である という学識者の判断で大型 汎用機のプログラムから 安易に削除できないよう データベースに直接 組み込まれる事が義務付け られている ただし一部の小型機 (愛玩用、研究用等)は 対象から除外される そのためリンも当初は 動物型として製作された しかしハル達の研究には 人間型(ヒューマノイド)で ないと結果に誤差が生じる と教授が主張し政府機関を 説き伏せた ハ「と… ここまでは  解ったかな?」 ト「うん  だけどリンってそんなに  大きく無いと思う 僕」 マ「基準が違うのよ」 それまで黙って聴いていた マリィが話しだす マ「トール  あなたが考えてる大型  って私達くらいの  大きさよね?」 ト「うん 違うの?」 マ「つまりね…」 理論上 生物力学の計算から出る 数値の上限までは標準型の ロボットにも出せるが カスタマイズされた機体 ならば構造力学の計算に よると通常の数十倍 或いはそれ以上も出せる という事で 使用者の安全を考慮し 基準値が定められた
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