【ロボット三原則】

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ハ「解るかい?  これは緊急事態だよ  それもかなり不味い」 マ「そうね…」 ト「どうして?  リンは自分を守ろうと  してるだけでしょ?」 ハ「今のリンは  とても曖昧で不安定な  状態なんだよ  もしかしたらプログラムを  リセットしないと…」 ト「そんな!」 マ「そこまで!?」 ハ「トールは仕方ないとしても  マリィ、君は解る筈だろ?」 ト「マミー?」 ハル達の問い掛けに マリィが不思議そうに 答える マ「私に解るって何が?  表層プログラムを削除する  だけよね?  確かに厄介だけど何も  リセットまで…」 ハ「マリィ… リンは  《自己防衛プログラム》も  発動してるんだ」 ト「あっ!!」 ハ「トール  気がついたか?」 ト「もしかしてリン…  外部を《エネミー(敵)》だと  思っちゃった?」 マ「ぇ…?」 ハ「そういう事だ」 マリィが蒼白になり ハルは溜め息を吐く マ「だっ…て私…  まさ…か そ…んな…  嘘…よ…ね?(笑」 マリィは狼狽し 笑顔を引きつらせ 助けを求めるように ハルとトールの顔を 交互に見つめる ハ「嘘だと言いたいが…  とにかくこれ以上  リンに間違った情報を  与えたくない」 ト「だから  僕等は黙って聞かなきゃ  いけないんだ」 ハ「そうしてくれると  助かるね」
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