【不安定なリン】

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ハ「……  何故そう思う?」 リ「彼等には顕らかな  嫌悪と悪意が在った…  私ガ存在スルのヲ否定…*\  #%**……」 ハ「解った! 待てリン!」 リ「イエス マスター」 ハ「やっぱり駄目か…?」 ハルが苦悩に貌を歪め 額に手を当てる リンは微動だにしない ハルは深く息を吐くと リンと正面から向き合い 再び話し掛ける ハ「リン 人間には  未知のものに対する  恐怖と好奇心がある」 リ「恐怖?」 ハ「そう 恐怖(苦笑  人間って弱いんだ」 リ「故障しやすいし  修復が難しいよね」 ハ「うん  それにボディだけ  じゃないんだ(苦笑」 リ「…?」 ハ「人間だけじゃなく  生物全般に  肉体と精神があるのは  解るね?」 リ「ボディとブレインでしょ  思考回路の事?」 ハ「まあ そうだ  それも脆いんだよ  そしてその2つは  リンクしてるというか  互いに干渉しあってる  訳だな」 リ「ふぅん…?」 ハ「生物の肉体には  《五感》っていうセンサーが  あるんだ  その1つに《痛覚》  というのがあって  それで肉体の損傷を  感知する」 リ「ん…」 ハ「生物は機械と違って  一度停止すると再機動も  再生も出来ないんだ  だから  《痛覚》ってセンサーで  エマージェンシーコールする」 リ「そか…」 ハ「うん」
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