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当初の予定では
ある程度の経験を積み
データを蓄積した後に
リンはアンドロイドから
バイオロイドに移植される
事になっていた
一般人の間で
目立たず暮らすためには
外見が変化(成長)しない
アンドロイドでは何かと
支障がでる
しかし
バイオロイドならば成長
もしくは老化と類似した
変化が見られ
人間との摩擦も軽減できる
のではないか
との見解の下
そのボディは数年掛けて
培養槽で育成・保管されて
いる
ハ「……
という事で実施は
もう少し経ってからの
筈だったんだけど」
ト「何故リンなの?
もう1人
別のロボットを作れば
いいじゃない(p_<。)」
ハ「ごめんよ
僕等は親になる自覚が
持てて無かった」
マ「そうね
私達は間違ってたのかも
知れない…」
ハ「ああ
機械だといっても
心を持つ者だという事に
気付けなかった」
マ「それに
数式みたいに決まった
解答は無いって事にもね
普通なら
自分の子供を実験に使う
親なんて居ないわ」
ハ「だけど
リンが2人になるのは
ベースだけなんだ」
ト「ベースだけ?」
ハ「うん
データは移せても個性は
無理だからね」
マ「人間の双子でも
暫く一緒にいれば個性が
でて区別できるでしょ」
ト「それじゃ何のために
リンが2人になる必要が
あるの?」
トールが素朴な疑問を
投げ掛ける
マリィの表情が強張り
2人は言葉に詰まる
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