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伝説
この世界の過去ー…
それはある戦いから語られる。
かつて遥か昔、世界はある神によって、混沌とした時代を迎えていた。
邪神ゼイルシア
死を司る神
大地は死と絶えぬ血で溢れ、
静寂と悲鳴
鳴咽と暗澹
歎きと絶望が地上を覆い尽くし、世界は闇の中をさ迷っていた。
神とは本来、役目を担い
世界を構築するもの
役目には絶大な力を持つが、
役目から離れ、枠組みから外れることはできない存在。
もとより他の神々にはゼイルシアを止めることは不可能であり、
ただ悲哀の涙を流し、懇願するしかない。
しかし、
唯一、彼に対抗する神があった。
それは、豊饒の神レキアトス
彼女は命を与えることを許され、恵みと癒しの力を持つ女神。
生命の、祝福と命運を担う彼女の役目は、ゼイルシアの力を打ち消す唯一の神だった。
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