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世界は神話をこう語るー…
神は天に在るのではなく、
それぞれの神が、それぞれの役目を負う場所に存在する。
天には天の神があり、
太陽と月の父である。
地上には大地の神があり、
全ての命の母であった。
水の神スティンディルト
風の神フォンヴェール
火の神ジュロン
この三神は大地に命が通った時に誕生した。
大地の神は地上における全ての命を司り、
豊饒と死の、二人の子供がいた。
豊饒はレキアトスの女神
死はゼイルシアの男神
レキアトスは大地に命を与え、
ゼイルシアは大地に期限を与えるよう命じられた。
期限とは死であり、移ろいであり、再生と休息であった。
しかしゼイルシアは命を管理していくうちに、
己こそが、全ての命を支配する者であると錯覚していくのだった。
そして、
次なる神話は紡がれていくー…
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