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地上に住まう者達にもまた、ゼイルシアへ反旗する種族があった。
人間達は団結し、
夜の一族は力を与え、
鍛冶を生業とする種族は最高の武具を彼らに捧げた。
女神レキアトスが共に戦う者として選んだ者、
それは最古の王国アラスロンの若き王、ジェダ。
その国王ジェダに、レキアトスは己の力の半分を与えた。
人間たちは様々な種族から助力を受け、或は共に戦い、
やがて戦況はゼイルシアの劣勢となる。
そして遂に
希望を求めた全ての者達が願った最後がやって来た。
邪神ゼイルシアは討たれ、
死は魂の意思に委ねられ、
喜びが地上に満ちて、命の息吹が芽吹いていった。
国王ジェダの勝利を祝う鐘は、いつまでも鳴り止むことはなかったというー…
やがて、伝説は新たな神話に変わり、
時代が再び動き出した。
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