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母は依然雑誌を読んでいたが突然思い出したようにこっちを見て言った。
「そういえば…あなたニンジン嫌いじゃなかった?
風邪にはビタミンと思ってつい入れちゃったけど。
その雑炊に。」
…嫌いとわかってる物を入れるなよ…しかも私風邪じゃなくてインフルエンザだし…
と思ったけどそこにはあえて突っ込まず
なるほどそういえば私はニンジンがキライだった。しかしそれがどうだろう
…今日はなんか…
美味しいとすら感じるんですけど…
「なんか…」
「うん?」
「食べれるようになったみたい。」
「…そう?よかったわね。」
母は言ったが…
なんか…私死ぬほどニンジン嫌いだった気がするけど…
不思議な事ってあるものだなぁ…
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