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さて6時半になった。
ごはんもできたし…
そろそろ彼を起こさなくては。
「徹弥、起きて。」
とりあえず普通に声をかける。
「ん~…」
彼・徹弥は寝起きは悪くないが起きてすぐの機嫌はすこぶる悪い。
ん?それって寝起き悪いってこと?
…まぁいいけど…
「徹弥さ~ん…学校遅れますよ~う」
「ん~…起きた~…」
どうみても寝言の域だ。
「ウソツキ。遅刻するぞっ!おりゃっ!」
徹弥から布団を無理やり剥ぎ取る
徹弥は勢いよくベッドから転がり落ちた。
「…あぁ…かなみ…おはよう。」
「やっと起きた?支度しないと。学校遅れるよ。」
「メシは…?」
「むこう」
「作ってくれたんだ。やっほ~う」
そう言って徹弥は飛び起きた。
まぁたまには調子よく起きてくれる日もあるみたいね…
ふたりで朝ご飯を食べて、学校へ行く。
それだけのことが私にとっての最大限の幸せだった…んだけどなぁ…
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