14人が本棚に入れています
本棚に追加
純の美味しいパスタを食べて、今俺達は電車の中だ。
「純」
「狼祈くん?どうしましたか?」
「いや、なんでもない・・・」
さっきからこの調子だ。
いや、話せないとかそういうわけではない。
ただ・・・
(困ったな・・・)
純の前に座っている男・・・25位の若い男がさっきから純を時々ニヤニヤしながらなめるように見ている・・・。
純はなんでこんなに男に持てるんだ・・・
電車はサイドの窓があるほうを背にして向き合う形で椅子がある。
だから男から純はよく見えるのだ。
しかも純気付いてねぇぞ
「純」
「もぅ、何ですか?さっきからおかしいですよ」
「ちょっとこっちこい。耳貸して」
そういって純に顔を近づけさせる。
よし、
ぼふっ
「わわっ、狼祈くん!?」
俺は純をそのまま胸に抱いて驚いている男にがんをとばして、口だけ動かして
『俺のだからみるな』
と言った。
すると男は渋々席をうつした。
最初のコメントを投稿しよう!