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狼祈くんにいきなり抱き着かれましたッッ////
「・・・狼祈くん?」
「あぁ、悪い。」
悪いじゃないですよーッッ!
平日のお昼だけあって電車には人が少なく、皆さん寝ていたり音楽を聞いたりしていたので大丈夫だったのですが・・・
「狼祈くん、」
「ん、何・・・?」
「・・・今、電車・・・です・・・」
「知ってる」
「あの、」
駄目です、いっこうに離れてくれなさそうな狼祈くんを横目で見ながら、僕は強く手を握りました。
嬉しい・・・けど、けどこんな・・・
「は、離れてくださいッッ」
「ッッ!」
ばっと、狼祈くんは離れてくれました。顔は悲しみと困惑で複雑そうに歪んでいます。
あぁ、狼祈君違うんです。
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