14人が本棚に入れています
本棚に追加
狼祈と呼ばれた青年は先生と向かい合って何か話していた。
「お久しぶりです。」
「君がこの高校に来てくれるとは」
「良い高校ですよね。」
「ありがとう。とても光栄だよ。」
まずい・・・僕はどうすれば・・・
黒いつんつん跳ねた髪の毛で背は高めの痩せた少年は相変わらず先生と話をしています。
よくみると顔もととのっていて・・・
「君なら国立に行くと思ったよ」
頭いいんだ・・・
じゃなくてッッ
「あっ、あのッッ」
「ああ、転校生の川越純くんだね。」
「あぁ、はい・・・」
「こちらは純君だよ。君と同じ転校生だ」
・・・あれ?
狼祈くん(だっけ)が僕の顔をみて固まってる・・・。
「あ、あのぅ・・・」
はっと気付いた青年は短く「よろしく」と言った。
最初のコメントを投稿しよう!