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『やだぁ~。呼音可愛いから呼び捨てにする。俺の事は壱って呼んでね。』
呼音は少し呆れながら聞いてきた。
「いや…。無表情だし可愛くねぇよ。あんたアタシの事こわいと思わないの?」
壱は呼音の事をこわいと感じた事はない。
可愛いとしか思ってない。
『うん?こわくないよ。呼音は凄く可愛い顔してるし、俺は無表情だって良いと思うよ?』
そう言うと、呼音は返す言葉が浮かばない様子だった。
可愛い呼音の色々な顔を見れて満足した壱は、帰ろうと歩き出した。
コト「………?おい。どこに行くんだ?」
呼音は少し戸惑いながら聞いてきた。
『ん?帰るんだよ。呼音と喋れて満足だし!…じゃあ、また明日ね?』
ポカンとした様子の呼音を残し、教室を後にした。
「また明日」……か。
他の女子には言わない言葉。
他の女子とは用がない限り喋らなかったのに。
壱はクスクス笑った。
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