友達。

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呼音は、恥ずかしさに襲われながらも、早く壱から逃れようと決意した。 『……壱。離せ。』 壱は満足したようだが、まだ手を離さない。 『……おい。壱。』 イチ「呼音、柔らかい。ずっと触ってたい。」 『はあっ!?』 呼音は我慢できず、壱を強引に振り払い自分の席につく。 なんなんだよ!壱の奴。 呼音は荷物を置いてトイレに駆け込み、ため息をもらした。 「い、壱クン…?」 振り返るとクラスメイトの女子達がいた。 イチ「……何?」 女子達は少し興奮していた。 「……まさかと思うけど、庄司さんと付き合ってるの…?」 イチ「……付き合ってないけど?」 女子達は安心したように笑顔になった。 「だよね~!ビックリしちゃったよ~。」 「ほら、庄司さんって友達いないし、同情だったんだよぉ。」 「キャハハッ!能面でしょ?マジうける!」 壱は、そんな女子を冷たい視線で見た。 「い、壱クン…?」
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