1人が本棚に入れています
本棚に追加
呼音は、恥ずかしさに襲われながらも、早く壱から逃れようと決意した。
『……壱。離せ。』
壱は満足したようだが、まだ手を離さない。
『……おい。壱。』
イチ「呼音、柔らかい。ずっと触ってたい。」
『はあっ!?』
呼音は我慢できず、壱を強引に振り払い自分の席につく。
なんなんだよ!壱の奴。
呼音は荷物を置いてトイレに駆け込み、ため息をもらした。
「い、壱クン…?」
振り返るとクラスメイトの女子達がいた。
イチ「……何?」
女子達は少し興奮していた。
「……まさかと思うけど、庄司さんと付き合ってるの…?」
イチ「……付き合ってないけど?」
女子達は安心したように笑顔になった。
「だよね~!ビックリしちゃったよ~。」
「ほら、庄司さんって友達いないし、同情だったんだよぉ。」
「キャハハッ!能面でしょ?マジうける!」
壱は、そんな女子を冷たい視線で見た。
「い、壱クン…?」
最初のコメントを投稿しよう!