役割分担。

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
イチ「……呼音。隣だね?」 呼音の右隣には壱の姿。 イチ「呼音の隣、嬉しい。」 カアァァァ~と、赤くなる顔を見られたくない!と思い、咄嗟に左に顔を向ける。 カザネ「……………。」 左隣には、無表情で前を見つめる風音の姿。 呼音は、もう前を向くしかなかった。 まさか…。壱と風音に挟まれるなんて。 自分の不運さを呪う。 トヤマ「おしっ。じゃ、次は委員会だな…っと。その前に、生徒会役員に出馬する奴、推薦する奴はいるか~?」 外山が喋り終わると同時に、女子が声を張り上げる。 「壱クンを推薦しますっ!」 「風音クンよっ!」 「2人共推薦しますっ!」 女子の全員一致(呼音は黙っていたが)の推薦に、外山も頷いた。 トヤマ「そうだなぁ…。先生も、天宮と安藤なら任せても大丈夫だと思う。 ……2人共、いいか?」 外山の質問に、壱も風音も頷いた。 イチ「……出馬しても役員になれるとは限らないけど、頑張ります。」 カザネ「壱がいいなら俺もいいぜ!」 この2人なら当選確実だろう…と、呼音は思った。 イチ「外山先生、俺も庄司さんを立候補します。」 『…………はあぁぁ!?』
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!