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カザネ「まぁ、いいや。腹減ったから何か食いに行こうぜ~!」
『悪いね。俺まだ残るから。』
カザネ「いや、別にいいけど。何かあんのか?」
壱はずっと一点だけを見ている。
視線の先にあったのは、クラスメイトの女子が熟睡している姿。
カザネ「何?寝てるけど。……えっ?もしや…好きなの?」
そう聞くと、壱は意地の悪い笑顔を浮かべ、早く帰ったら?と言った。
カザネ「おい!壱っ!……そうかぁ。お前にもやっと好きな子が……!」
『誰が好きなんて言ったの?出てった方がいいよ?』
壱は無理やり風音を教室の外に出した。
風音の奴嬉しそうだったな…。
壱と風音は小さい頃から兄弟のように育ってきた為、お互いの事は何でも知っていた。
風音はいつになっても彼女はおろか、好きな子さえ作ろうとしない壱を心配していたのだろう。
それが分かっている壱は、微笑しながら寝ている女子の所へ近付く。
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