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支店長に手を繋がれながら、必死に着いて行く。
酔っ払っているんだなぁ…と思っていた瞬間…………!!
いきなり立ち止まり、抱きしめた。
「えっ!!」
思わず声をあげた。
「ごめんな…ちょっとだけいいか?」
支店長は抱きしめながら呟いた。
いつもの冷たい口調、態度、視線とは違っている。
私は戸惑いを感じながらも何故か頭の中の考えよりも、身体は素直に受け入れていた。
自然に唇が重なった。
初めての感覚じゃなかった。何度もキスをしたような感じだった。
私から深い深いキスを求めていた。
恥ずかしさと緊張を折り込まれた状態で自分からキスを求めた事にうつむいていた。
上野支店長はそんな私をギュっと抱き締めて…。
静かな時間が流れて…上野支店長は私の耳元で呟いた。
「もっと早く…お前と知り合いたかった…。」
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