距離

7/10

877人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
私は加藤優。28才の時、ここの会社に入社し、支店長と会ったのは1年半後ぐらいだったかな。 今までプライベートではあまりいい事に恵まれず、仕事一筋で行く為にここに入社した。その気持ち通りに仕事にはかなり真面目に取り組んでいた事を名ばかりの部長はかってくれていた。 部長は私の良き理解者になってくれていて、以前辞めると言ったときも力を貸してくれたのは部長だった。 度々訪れては、いつもご指名を受け、接待した。私はその時ばかり専属コンパニオンとしてそのポジションを楽しんでいた。 部長はいつも真剣に話を聞いてくれて、私がちょっとでも不満を言えば…上野支店長に叱責していた。 その後必ずあたふたしながらフォローしている風景はお決まりだった。 部長の機嫌が良くなったところを見計らって、接待は終了した。 代行サービスが来るまでの間、私は支店長と二人きりになり…沈黙。 『ひぇ~どうしよう…話しないと…』焦っている私を上野支店長はずっと見ていた。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

877人が本棚に入れています
本棚に追加