距離

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煮え切らない気持ちのまま日々の仕事をこなした。 仕事はとっても忙しく、おかげでその感情を忘れさせてくれた……はずだった………。 もちろん仕事を頑張る事で、支店長の力になれる……足を引っ張らないように必死だった。 仕事でのいい評価を望んでいたわけじゃなく、支店長から褒めてもらいたかったんだろうなぁ…。 そう思うようになった時から、些細な事でも話しかけ少しでも距離を縮めたい…少しでも支店長を身近に感じたいと…。 でも……もう無理だった。夢中で仕事をしていたはずが彼を…彼が…気になって…… たった一度のキス…今までだって酔って他の男の人とした事あったのに… 気に留めた事などなかったのに………。 私の感情がおさまりきれなくなった。 『酔った勢いだった…。』そんな返事でもいい…彼の口からちゃんとした事を聞きたかった。
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