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そんな感じで千台市に俺の運転で到着。
30分間の美咲さんとの体の密着…。
だから単車はやめられない。
ブ~ラブ~ラ…
ブ~ラブ~ラ…
させてもらえず、美咲さんの買い物に付き合わされているわけでして…。
いやでもなんだろう…
全然嫌じゃなくて…。
べ…別にまだ好きなわけじゃないんだからね!
ツンデレ乙!
美咲さんは自分のペースに持っていくのが上手い。
職業的な上手さじゃなく、徳美さんとしての素質だろう。
まだキャバ嬢になる前からそうだった。
住み込み始めた頃、まだ誰も味方じゃないと思っていた頃、徳美さんのペースに引きずられていった。
名前は?から始まり、好きな食べ物・好きなタイプ・好きなテレビ・好きな三角形…etc…。
気付いたら喋りだしてた。
気付いたら好きになってた。
引越してきてから、一番最初の味方は徳美さんだった。
「晶ー」
「何、徳美さん?」
…しまった…
思い出をひっくり返してたら…
名前を出してはいけないあの人ぐらいの名前を出してしまった。
「ちょ!ごめ!今のなし!」
「…いぃよ、昔の事を思い出してたんでしょ?」
「…え?
あぁ、うん」
ちょっとニュアンスが違うけど、腕十字ひしぎからの恐怖からは解放されたようだ…。
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