再会ーSaikaiー

8/16
前へ
/51ページ
次へ
そんな感じで千台市に俺の運転で到着。 30分間の美咲さんとの体の密着…。 だから単車はやめられない。 ブ~ラブ~ラ… ブ~ラブ~ラ… させてもらえず、美咲さんの買い物に付き合わされているわけでして…。 いやでもなんだろう… 全然嫌じゃなくて…。 べ…別にまだ好きなわけじゃないんだからね! ツンデレ乙! 美咲さんは自分のペースに持っていくのが上手い。 職業的な上手さじゃなく、徳美さんとしての素質だろう。 まだキャバ嬢になる前からそうだった。 住み込み始めた頃、まだ誰も味方じゃないと思っていた頃、徳美さんのペースに引きずられていった。 名前は?から始まり、好きな食べ物・好きなタイプ・好きなテレビ・好きな三角形…etc…。 気付いたら喋りだしてた。 気付いたら好きになってた。 引越してきてから、一番最初の味方は徳美さんだった。 「晶ー」 「何、徳美さん?」 …しまった… 思い出をひっくり返してたら… 名前を出してはいけないあの人ぐらいの名前を出してしまった。 「ちょ!ごめ!今のなし!」 「…いぃよ、昔の事を思い出してたんでしょ?」 「…え? あぁ、うん」 ちょっとニュアンスが違うけど、腕十字ひしぎからの恐怖からは解放されたようだ…。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加