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小さい頃、実の母と義理の父から受けた行為が、その感情を抑制する。
愛せないならなぜ産んだ？
愛せなくなるならなぜ優しくした？
その感情が人を好きになる事を邪魔をする。
あの母の血が流れている俺は、本当に人と交わっていいのだろうか？
愛情を知らずにいた俺が、子供を授かっていいんだろうか？
そう思うと、子供を作る行為にためらいが生まれる。
性欲は押し殺されたんだと思う。
でも…
美咲さんと出合って…
初めて強烈に女を感じた。
近くにいたい…
話したい…
触れたい…
抱き締めたい…
キスしてみたい…
抱きたい…
どれも新鮮で、戸惑いを覚える感情だった。
今じゃ落ち着いてきたけどね。
｢晶、彼女いないの？｣
｢ん？
いないよ？｣
｢ふーん、顔良いのに意外だよね？｣
少し、顔が熱くなったのが分かった。
｢一回も付き合った事もないよ｣
｢本当に！？
…もしかして…ホモ？｣
うぉおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおいい！
女の人が大好きでーす。
｢違うわ！｣
舌を出して言ってやった。
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