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ルームミラーに写った山部は黒と白のストライプの入ったシャツに赤の蝶ネクタイ、下はコトッンパンツだ。 「えぇ今日はこれから火災現場を見に行きます。」 木村がそう言うと、 「え~この暑いのにそんな暑苦しいもの見に行くの~?」 山部が嫌そうに言う。 「はい、そうです。何を言われても現場に向かいますから!」 有無を言わせないようなもの言いで放つ。 「は~~い!行きますよ!でもこれ終わったらプール行くからね」 ふてくされながら言う山部。 車は右折して直線道路に入る。 冷房では暑さに耐えきれず窓を開けて風を浴びている山部が言う。 「ここって普通の道よりスピード出せるから冷房より風の方が涼しいね~だからもっとスピード出してよ!!」 「はぁ、一昨日ここで信号にイタズラをした奴がいて事故が合ったらしいです。だからスピードは出せません!!」 「え~木村さんのケチ~」 山部が言った。 「ここは直線で運転手が油断してスピードを出しまくるし信号も赤に変わっても無視するドライバーがいて事故が多いんですからね!!それにこないだも小学生がスピード違反の車にひき逃げされて亡くなったんですよ!!」 木村は多少怒りを露わにしながら言った。 「へぇ~犯人はどうなったの??」 山部が問いかけると木村は少し落ち着いてまだですと答えた。 その間に車は曲り事件現場周辺の住宅地にたどりつく。 木村は車を徐行させる。 「ここが事件現場です。」 木下のブルーバードが路肩に止まる。 現場までの時間は20分足らずで着いた。
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