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火災現場は住宅街の真ん中にあるいたって目立つことのない家だった。 そして、外から見ると東側に窓のある二階の部屋の燃えた跡が確認できる。 外から見た限りその部分以外はあまり燃えていなかった。 表札には中川と書いてある。 「へぇ~ここで人が死んだんだね~」 山部が言う。 「えぇくれぐれも失礼のないようにお願いしますよ」 木下がそう言ってアルミのドアでできた玄関のチャイムをならした。 ピンポーン! 「はーい」 チャイムの後に女性の返事をする声が聞こえる。 ガチャ! ドアの開く音がして女性がでてきた。 格好はワンピース姿で見た目は二十代後半で薄っすらと化粧をしたきれいな女性だった。 「連絡はいってると思いますが」 木村がそう言って警察手帳を出す。 「あっはい、どうぞ」 女性は玄関のドアを広げた。
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