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山部は何かを指さす。 「なんですか!?」 木村が聞く。 タッタッタ! 山部がその肉体からは想像できないようなスピードで走りだす。 まるで闘牛のようだった。 「どうしたのですか?」 木村が山部を追いかけると 山部は家の横に周っていた。 「へへへへへへへ」 山部は笑みを浮かべながらあるゴミ袋を握っていた。 「なんですかそれ?」 木村が聞くと 「これ彼女が捨てていったゴミだよ!」 「えぇ、そんなものどうするんですか?」 木村は戸惑いながら聞く。 山部はビリビリと音をたてて袋を破く。 中には普通のお菓子のゴミやパックジュースのゴミ、ペットボトルの空、クチャクチャの黒い紙が何枚か入っていた。 そして山部はそのペットボトルのふちを舐めようとした。 「山部警部?」 「これ証拠として持って帰るね」
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