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「此処なら
“アイツ”も当分来ないだろ……。」
息を切らし向かった先は、屋上であった。
――ガチャ
扉を開けると、二月の冷たい風が火照った体に心地よく吹きつける。
ふと前を見ると人影が見え、自分に声を掛けてきた。
「……風紀委員、副委員長の土方さんがこんな所に何の用だ?」
目の前にいた男は悠々と煙草をふかしながら、嫌みったらしく睨みつけてくる。
「てめッ、高杉!!
こんな所でサボりやがって…
俺が来ちゃいけない理由でもあんのかよ!?」
売られた喧嘩は買う主義の土方は、苛つきながら相手を噛みつくように睨み返す。
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