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「う~ん、焦ったぜ」
早朝訓練にやって来たヘリオンとセリアスは、“同じベッド”で寝ていた処をフィオに起こされて驚いた。
流石のセリアスも、少し……否、可成焦っていたくらいだ。
不謹慎だけど、フィオの目が視えていなくて良かったと思ってしまうくらい。
なんと云うか、とても18歳未満の乙女にお見せ出来る様な状態ではなかったのだから。
「ヘリオンにセリアス。
2人の関係は知っているけどな、もう少し自重した方が良くないか?」
今朝の騒ぎを耳にしたシオンが2人に注意を促す。
「へ~い、肝に銘じますよ」
「すみません、中佐」
バツが悪いのか、素直に反省するヘリオンとセリアスだった。
「それじゃあ、訓練を始めようか!」
シオンの号令と共に、訓練が開始される。
取り敢えずは体力作りに、グラウンドを10周してからシミュレータルームへ。
「さて、君らにはアドバンスド・ガーディアンに乗ってもらう事になる」
「へ? アドバンスド……」
「ガーディアンに?」
開口一番で、そんなとんでもない事を言言うシオンにヘリオンもセリアスも一様に驚愕する。
AGと云えば、現在は日乃森の関係者しか乗っていない機体だ。
それは、正にエリートの証のような機体。
ソレを行き成り乗せようと言うのだから、驚くより他ないだろう。
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