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「マジっスか? アドバンス・ガーディアンったら、俺らなんて見る機会すら無いスゲー機体ですぜ?」
「そうですよ、あたし達みたいな中堅処が乗る機体じゃ無いです!」
ヘリオンもセリアスも、驚愕の表情を浮かべている。やはり、敷居が高い機体だという認識があるらしい。
「問題無い。そもそもアドバンス・ガーディアンは、先進過ぎて理解されなかった為に日乃森の関係者しか乗ってないだけで、階級証でも勲章でも無いからな」
全くその通りである。
単純に世界が認めなかった為に普及していないだけであり、もしも昔認めていたなら主流兵装にもなっていただろう。
実際に、アドバンス・ガーディアン第1号機の量産型で、数多のテスト機を屠れる力差があるのだから。
と言うよりも、他社の技術がまるで追い付いていないというべきか。
何せ、嘗ての主流兵装は戦闘機。腕だの脚だのが付いているモノは、ハッキリ言って専門外だった。
何年も開発を続けて、漸く機体が完成したが、今度はオペレーションシステムが追従し切れない。
問題を解決したら、また問題が起きる、ずっとこの連続だ。
当然、アドバンス・ガーディアンも“最初は”そんな感じではあったが……
ずいぶん昔に通った道だ。
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