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「すまんな、遅くなって」
扉が開くとオッサン基……
滋賀源治少佐が現れた。
「オッサン、普段は遅刻すんなってうるせー癖に、今日は遅えじゃんか?」
厭味を言うヘリオンに源治は言い訳ではないが、理由の説明を始める。
「そう言うな。と言うか、オッサンって言うな!
基地司令に呼ばれりゃ出頭するしかあるまい」
「げっ!」
ヘリオンはなんだか厭そうに顔をしかめる。
どうやらヘリオンは、基地司令が苦手な様だ。
「んで、基地司令がなんですって? 少佐」
話が進まないのでセリアスが先を促す。
「遂にリストラでもされたか?」
軽口を叩くヘリオンにだが……
「混ぜっ返さないで、莫迦!」
と言ってセリアスが叩く。
「ハァ……当たらずとも遠からずってやつだな。
俺は本日の12:00付けを以てお前達の隊長を解任される」
「って、えぇえ! 本当ですか、えと……冗句じゃなくて?」
源治の説明によると、最近活発化している反連邦テロ組織に対応する為の新シフトが組まれたと言う。
源治は伊豆基地に、新しい部下と共に配属される予定だった。
この横浜基地に残される3人は、新隊長の下に配属される予定だとか。
そして……新隊長は12:00に到着する。
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