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「ちぃっ! ワーカー共の数が今日に限って多くねぇか?」
ワーカーはテロリストが使っている機械兵器で、人型に比べて製作も簡単に出来るし、安価である為に数も用意可能だ。
空を征くフライワーカー(蝿)、地を這うグランワーカー(ゴキブリ)が基地を蹂躙するべく大量に送り込まれて来ていた。
フライワーカーを墜としながらぼやくヘリオンに……
「確かにね」
セリアスも同意する。
幾ら何でも数が異常だ。
今まではこの基地の戦力を暫らく押さえる為、30機ばかり送り込んでくる程度だったが、今回の襲撃には軽く150否、200は来ていた。
「テロリスト共め、まさか本格的に此処を墜としに来たのか?」
源治もグランワーカーを潰しながら焦りを覚える。
新隊長を乗せた輸送機も墜ちて、この横浜基地まで叩かれたら手痛いダメージになるからだ。
思案していると怒鳴り声が響く。
「やべえ? おいフィオ、早く離脱しろっ!」
見ればフィオのファルコンが、回避不可能な程囲まれている。
「フィオッ!」
セリアスが叫ぶ。
が、無情にもフィオ機に弾幕が突き刺さっていく。
爆散する機体、爆煙が蒼穹の空を覆った。
「あ……あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!」
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