~イリスは ワニが嫌い~

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イリスは 草原にある湖を眺め 座りこんでいた… すると そこへ ユリアとレイスが やってくる… イリスは振り返り 言葉を交わす 『なんだ?レイスと……何で お前がここに………』 すると ユリアは 口を歪ませ 生意気そうに笑う [今回は 番外編だから 味方も敵も関係ない……その話は置いておいて… アズマから 聞いたんだが お前 ワニが苦手らしいな…] ユリアの言葉を聞いたイリスは 鳥肌がたったのか…俯いている [どうやら 嘘じゃないな………………………吐け! 何故 ワニが嫌いなのかを!!] 興味深々のユリアを半分 冷や汗をたらしながら 見つめているイリス その様子を見ていたレイスが 「イリス……無理なら無理に話さなくても」 と言うが イリスは負けず嫌いなのか 『いや……話すさ……何か馬鹿にされてるようで ムカつくからさ………』 イリスが決心したかと思うとユリアはニヤニヤと笑いだす…そんな事は お構いなしにイリスは話を続ける 『あれは…十一年前…私が 六歳の話だ』 ………十一年前 湖にて…… 「父さ~ん どこ~?」 幼いイリスは 湖の近くで 薪を取りにきた父親を探し歩いていた…だが 子供ならではの 考えで 歩き疲れたのか 湖の近くに腰掛けた…ところが 地盤が悪いせいで 幼いイリスは 湖の中へと落ちた…幼いイリスは 湖で 溺れかけた…… すると 湖の離れた所から 何かが迫ってくる… それが奴………ワニだった ワニは 幼いイリス目掛けて 突進してきそうになった… 幼いイリスは 泣きわめいた…すると 遠くから 走ってくる音と共に かけ声が響く。 [イリス!!] 気づいたら 幼いイリスは 父親の腕の中にいた… また父親は 幼いイリス共々 びしょ濡れだった… 幼いイリスは よほど 怖かったのか大泣きしたと言う…それから 二人は びしょ濡れになって 母親が待つ家と帰るが 怒られるのは無理もない…… 『これが 私がワニが嫌いな理由だ!いきなり突進してきそうになったんだぞ!!』 すると笑いをこらえていたのかユリアは爆笑する [アハハハハハ!!まさか運命の子にも苦手なもんが あるとはなあ!!] すると イリスの手には剣が 握られている
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