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「……確認だけど、あんたは私の弁当を作りたいの?」
「作りたいっ!」
いやそんな元気よく言われても…
「…わかったわよ…お願いするけど、嫌になったらすぐ言いなさいよ!?」
うん! と来島が返事をするのと同時に、予鈴が鳴った。
「やばっ! じゃあ私行くから!!」
来島を置いて、教室へと走っていった。
一人、視聴覚準備室に残された暁は、さっきまで潮那が座っていた場所を見た。
隣にいた。それだけがバカみたいに嬉しいなんて。
ただの同じクラスの人から、隣に座ってご飯を食べる仲にはなれた。
細かった繋がりを少しずつ紡いで、いつかは赤い糸になればいい。
「……よし、前進。」
小さくて笑っちゃうような一歩も、今の自分にはとても嬉しいから。
お弁当を片付けて、浮き足立つ足で教室に向かった。
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