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「………嘘…」
「やろうと思えばそこから飛び降りても大丈夫だけど。やる?」
全力で首を横に振った。やれって言ったらこいつはマジでやる。
「悪魔っていったい何よ…」
「うん、名前の通りかな? 人の強い思いが固まってできたもので、悪魔は負の感情を起点に発生するものだね。」
理解できなくて暁の顔を見つめていたら目をそらされた。
「えっと……簡単に言えば呪いの思念が集まって形を成したものが悪魔だよ。」
ワラ人形が人になったものだと考えることにした。
「…ってちょっと待って! なんで私をここに呼び出したの?! まさか生け贄とかそういうの?!」
悪魔と言えば、美しい女性の生き血を飲むとか魂を食べるとかそんな感じよね!?
「あ、いや…本題はそっちで、」
歯切れ悪く、しかしはっきりと来島暁は言った。
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