悪魔と私のラブコメディ

先輩？ 落合諦

先輩が横に飛んだ。

……………は？

顔を動かして確認すると、来島が肩で息をしながら立っていた。

くっ……来島ぁ!?

「ちょ……あんた、何して……」

たぶん。たぶんだけど、たぶんだから絶対ではないんだけど、

来島、先輩のこと蹴っ飛ばした？

しかし、来島は聞いてなかったようにこちらを見た。いつもの笑顔はなかった。

「大丈夫？」

「いや、大丈夫も何も……あんたの頭が大丈夫？」

それくらいしか言えなかった。

「大丈夫だって。潮那は俺がちゃーんと守ってたから。」

すると、いつの間に立ち上がったのか、諦先輩が言った。