片想い、来島暁

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首の、少し後ろ気味の髪の影になるような場所。 わかりにくいところにあるなあと、少し感心してしまった。 首から手を離さないまま、真っ赤な来島の目が泳いでいた。 「そんな恥ずかしがること?」 「い……いや、別にあるだけならいいけどっ…」 諦めたように首から手を離した来島は、そっぽを向いたまま答えた。 「……好きな人に言われると…」 ……また会話が消えた。 .
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