会長、安城桃子

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次の日、学校には来島のほうが先に来ていた。 「ッ……」 目があった瞬間、真っ赤になってそらされた。そこまで初々しい反応をされると、むしろどうでも良くなってきた。 「シオー、英語のノート見せてくれい」 「だが断る」 チシのお願いをふざけながら了承して、英語のノートを渡した。 「うーん……昨日の今日で、避けてるのは来島のほうか……なんだあんたら」 チシに変な文句を言われたが、今回ばかりは何も言わなかった。 .
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