会長、安城桃子

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昼の時間になったので、来島の前に立って、手を出した。 「弁当」 それだけ言うと、かなり驚いた顔の来島と二秒ほど目があった。 「……はい、どうぞ……」 素直に渡されたので、どうやら作ってきたようだった。うん、よくできました。 「うん、で、良かったら、あの、一緒に食べる……?」 見たことないほどオドオドしながら、真っ赤な顔を反らして言った。 「あの……昨日の言い訳など……」 言いたいことがあるらしいので、また視聴覚室に向かった。 「おー、仲直りしてこい」 チシはおいていった。 .
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