会長、安城桃子

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「……土下座から入ったほうがいい?」 「……勝手にしなさい」 二人で無言の食事をしている時、来島から切り出したのはそんなことだった。 「あの、本当にごめん……どうしよう」 「…………あのさあ」 あまりに謝られると、だんだん苛々してきた。 「謝るなら最初から触るな! あとウジウジするな鬱陶しい! ウジ虫かお前は!!」 「いや謝らせてくださいよ俺だって予定外の行動なんだから!」 「うをっ、怒鳴り返された!」 「ごめんなさい!」 「叫ぶなうるさい!!」 一度怒鳴ってしまうと、惰性で声を張り上げてしまっていた。それより、来島が言い返したことに驚いていた。 .
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