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そして、話終えた来島が自分の鞄を掴み、私の元へ歩いてくる。
「生徒会室に呼ばれた」
「……あ、そう」
「……なんで?」
「いや、私に聞かれても」
首を傾げながら、とても男が使ってはいけない目を向けてくる。
なんか……言葉にしないけど、付いてきてって言われてる気がする……
「……つ、ついて…く……?」
「いいのっ!?」
ぱあっと明るくなったが、あの顔は卑怯だと思う。
そして、ため息を吐いて、チシに一緒に帰れない旨を伝える。
「最近付き合い悪いな。クレープだ」
「来島に奢らせるわ」
「鬼! 悪魔!」
「食うのはあんたよ」
「私は神だからセーフ」
「意味わからん」
結局、私も生徒会室に向かった。
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