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「はぁ~~。なんとか終わってよかったなぁ」
椅子によしかかり、天井を仰ぐ
「私お腹減っちゃったよ~」
「そういえばそうだな。愛華なんか作れる?」
「任せて!とびっきり美味しいの作っちゃうよ~♪」
椅子から元気に飛び降りて、ガッツポーズをした。元気というか何というか
「私もお茶いれますね♪」
「ありがとう夏ネェ。……そういえば、夏ネェは夏休みの宿題終わったの?」
「…………あ…」
「「え……」」
俺の何気なく放った一言に、夏ネェは笑顔のまま硬直する。俺と愛華は嫌な予感がして顔を見合わせる
「ま、まさか姉ちゃん」
「あ、あはは…。やるの忘れてましたの…。て、手伝ってください♪てへ♪」
「「…………………」」
…………まさに忘却術
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