玲那の散歩目録?

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    次の瞬間、巨人ほどの体格もあるであろう悪魔は、全身の力を失い、地響きを立てながら崩れ落ちた。 勇者と悪魔の体には無数の傷。悪魔の拠点であった城も、爆発によって既に崩れ落ち、荒野と化していた。それは、2つの戦いの激しさを物語っていた 悪魔は既に虫の息。どんな生物か例えようがない化け物のような容姿、既に正気を失った目には視点がなく、意識があるのかもわからない。 それでも只々、勇者だけを見つめていた 勇者も悪魔を見つめる。これで終わりにしよう。 悪魔に支配された闇の時代の終焉。捕らわれた姫の奪還。平和で温かな時代がやってくる 天空に向かってゆっくりと剣をかざす。 勇者は最後の力を、今まで悪魔の犠牲になった7人の賢者の力を、この伝説の宝剣“インフェルノソード”に集中させた。
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