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「琉希ちゃん?」
「んぅ?なに?」
しばらく黙っていたお姉ちゃんが口を開いた
「返事は…したの?」
「うん。断ったよ?」
僕は男の子に興味はない
付き合うなら女の子がいいです、はい
僕の答えに、お姉ちゃんは安堵の息をはいていた
「「ただいまー」」
二人で声を揃えて言ったけど、返事が帰ってくるはずがない
両親はどっか外国へ旅行に行った
まったく…子供二人を残していい気なもんだよ
親がいないと言う事は自然と二人暮しになる
「お姉ちゃん、僕ご飯つくるね」
「うん。でも火傷しないようにね」
「ありがと」
お姉ちゃんは料理の腕が皆無なので、必然的に僕が料理をつくる
って言うか家事全般僕がしてる
「お姉ちゃん…?」
「ん~?」
ご飯も食べ、お風呂にも入り、あとは寝るだけなんだけど…
「抱き着いて…いい?」
「ふふっ…琉希ちゃんは甘えん坊だね~」
お姉ちゃんに引き寄せられ、抱き着き、抱きしめられた
昔からお姉ちゃんと寝ていたからなのか、高校に入ったいまでも一緒じゃないと寝られない
もちろん同じベットで
「高校に入って琉希ちゃんも変わるかなあって思ってたんだけど…琉希ちゃんは琉希ちゃんだね」
「ぁぅ…」
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