15人が本棚に入れています
本棚に追加
「寒い…」
冷たい風がスカートからはみ出た太股を撫でる
思い出すのは
桜が咲く暖かな日差しと柔らかい風
「名残惜しいなぁ…」
もう、ここから桜を見るコトはなくて
前に進んで
振り返らないと決めたのに
やっぱり
私を癒やしてくれたモノ達は名残惜しくて
愛しくて
ほんの数ミリの切なさが
胸を締め付ける
締め付けの痛みとオレンジジュースの甘酸っぱさが混じり合って
妙な複雑な気持ちになる
「少し…希望は持ちたいな」
桜の花びらにそっと誓う。
希望 持ったら
それだけ絶望してた3年間
前に進むための希望
オレンジジュースを一気に飲んで
弱い弱い心に決める
前に進む
前を向いて生きる
私は前を向いて行くよ
決して振り返らないよ
最初のコメントを投稿しよう!