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こういう時、ジロウは、すんごい意地悪だ…。
俺をその気にさせといて、あっさり引くなんて、酷いにも程があるよ…。
照「ち、違うよ!!////」
慌ててジロウの身体を手で押し離し、起き上がり、否定するけど、顔の熱は冷めない…。
でも、ジロウも悪いけど、KISSをされただけで、その気になる俺も、どうかと思うよな…。
でも…ジロウが悪くて……。でも…でも……。
そうやって、俺が必死に、色々考えていると……
義「それじゃあ、てっこ君の為に、少し抜け出して、続き…する?」
と、耳元で囁かれて、俺は、ビクリと反応して、目を見開いて、勢いよくジロウを見る。
義「ははは…。何、耳で反応してんのさ。」
と、俺の反応に笑うジロウに恥ずかしくなり、
照「違うよ!!!ジロウが、変な事、耳元で言うから///」
恥ずかしさを隠す為に、真っ赤になった耳を隠しながら、嘘を言ったら、
義「本当にしなくて、いいんだ。まだ、タクロー君達、時間掛かりそうだけど…。」
と、スタジオを見ると、険しい顔をしたタクローが、何やら、トノに言ってるのを見てると、まだなのは、分かった…。
義「まぁ、いいなら、僕も、さっきの雑誌読んでるだけだし。」
と、また、雑誌を手に取るジロウを見て、また、相手にされなくなるのが嫌で、恐くて、慌ててジロウの腕を掴み…
照「し、したい!!!だから……行こう///」
と、恥ずかしいけど、言わない訳には、いかないし。
そしたら、ジロウはニコリと、爽やかな笑顔をして、俺の肩を掴んで、俺達は、スタジオを後にした。
ジロウは、いつも意地悪ばかりするけど、それは、嫌いだからじゃなくて、ジロウは恥ずかしがり屋だからなんだね…。
でも、たまには、優しくしてくんないと、今回みたいに、俺だって意地悪するんだから…。
でも、優しいジロウも、
意地悪なジロウも、
ジロウだから、大好きなんだ。
†終わり†
→あとがきとおまけ。
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